その昔、YAMAHA B-1という超弩級なパワーアンプがありました。
一見普通のアンプですが、うっかり持ち上げると37㎏の重さで、ぎっくり腰者続出という恐ろしいアンプでした。
オリジナルのV-FETを終段に使用し、その音質は筋金入りの低音と、鉈のような切れ味の高域で市場を席捲しました。
SONYもV-FETのアンプを各種出していました。
音質は、バイポーラトランジスタには無い真空管のような音だと言われマニアの心を掴みました。
長岡鉄男氏も、この音に衝撃を受けその後はFETアンプ以外は受け付けなくなったとのことです。
3極管特性を持つと言われるV-FETアンプですが、目の付け所がSHARPな物を入手する予定となりました。
その名は、SMの女王ではありませんが、SM-2500といいます。
SHARPはオーディオ参入は少し遅かったのですが、OPTONICAという名称で頑張っていました。
NECのジャンゴといい、SANYOのOTTOといい、マニアには見向きもされていなかった気がします。
しかし、V-FET搭載機を作っていたとはつゆ知らず、さすが先進のSHARPです。
70年代のアンプは結構音質が良いものが多い気がします。
DENONのPMA-235は、モトローラのパワトラが優れているのか音質が傑出しています。
たぶん、モトローラを使用していない上級機より、優れた音質だと思います。
しかも、プリとパワーが切り離せるので中華真空管プリの出番があります。
これを挟むと、あらま不思議、音質がDL-103のような中域に厚みのある実在感のある音質になります。
真空管はGEに交換これと、V-FETの組み合わせも期待が持てます。