バブル期は、アンプの重量競争に拍車がかかり798でも20kg越えるものまであった。
それ以前のアンプは、どうだったのかと、81年~85年の10万円~12万円クラスの実機を入手して調べてみた。
1.ONKYO A-819GTR 82年 108,000円 15kg
サンケンの強力なハイパワートランジスタをシングルプッシュで使用し、外観は清楚でエレガンス。サイドウッドの内側に鉛の薄板(1kg)を両サイドに取り付けても15㎏しかない軽量級である(実質13kg)。シングル電源であるが音質は、ハイパワートランジスタの性能が良いのでかなり良い。
2.YAMAHA A-950 83年 118,000円 13kg
東芝のハイパワートランジスタをパラレルで使用。シングル電源であるが、ブロックコンデンサは、異例の大容量を4発使用。音質は、中高域の綺麗さが半端無い。
3.PIONEER A-150D 85年 118,000円 16.6kg東芝製のトランジスタを破格の3パラで使用し、左右独立電源を奢った採算度外視品ではないか。MCもトランスで対応するマニアックな製品。音質は、3次元の立体感が良く出て3パラの良さが味わえる。
以上、非常に個性のある構成が魅力のアンプ群でした。
バブル期は、どれも同じ構成(左右独立電源で超重量級)で重量の割りにパワー・質は控えめだったのではないでしょうか。本当の本物は、バブル前かも(笑)